
レザーの香りには、どこか色気がある。
パフュームも、気づけばレザーやウッドをベースにしたものに手が伸びる。そこに、小さくも芯のあるジャスミンが重なるバランスに惹かれがち。
その感覚を、どう形にするか。
辿り着いたのが、「ピラミッド ORIGAMI バッグ」だった。
構想から完成まで、約二年。








自分のヴィジョンを現実にしてくれる職人と出会うことは、
まるでソウルメイトを探すようなものだ。
出張が多く、スーツケースでの移動が日常である自分にとって、
レザーバッグをいかにフラットに収納できるかは一つの課題だった。
オシャレであることも、身軽であることも、どちらも譲れない。
面ごとにジッパーを閉じていくことで、
平面から立体へと変化し、四角錐のピラミッドが現れる。
かつて遊んだ折り紙のように。
平面が立体へと変わる、その瞬間の感動を形にしたかった。
ジップの引き手には、見覚えのあるフォルム。
HASSOUパズルチェーンの一コマだ。
知恵の輪のように連結し、
18金やダイヤモンドを組み合わせることもできる。
底のハードウェアもハンドルに配されたKINTSUGI ENのリングとともに、そのすべてはシルバー925で構成されている。
ミラモアの本質であるファインジュエリーは、
もはや装飾品という枠に収めたくない。
レザーバッグでもない。
ジュエリーでもない。
スカルプチャーでもない。
その境界線を彷徨う、「デザイン」として残していく。
DESIGNED IN NEW YORK, HANDCRAFTED IN JAPAN.
ニューヨークのスピードと、抜け感のあるアティチュード。
そこに、日本の職人技が重みと渋みを与える。
工房を訪れ、職人が長年培ってきた技術を目撃するたび、
この作品が単なるプロダクトではないことを実感する。
そこには、尊ささえ宿っている。
そして、HASSOUからも新作が加わる。
ピアスは、ミラモアでは珍しい揺れるデザイン。
ボリュームを持ちながらも、軽やかに動く。
HASSOUパズルチェーンは、コマの追加や取り外しによって、
自由に表情を変える。
リングは、18金のディテールにダイヤモンドが光る。
光沢と燻し、そのノワールのバランス。
重ねることで歯車のように噛み合い、レイヤードの美しさが際立つ。
これはあまりにも気に入りすぎて、
自分のジュエリーのスタメンに加えた。
球体のディテールが、指の間にほどよく触れ、
まるで手のツボをやさしく押されているかのような感覚がある。
すべてが計算されているかのように。
それは不快ではなく、むしろ心地よさへと馴染んでいく。
ソフトとハード。
燻しとダイヤモンド。
マットと光沢。
相反する要素を重ねながら、
その均衡を探り続けたい。
それが、ミラモアのデザイン。
そして、それが自分のスタイルだ。